日本の水商売
発売日
2023年04月10日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-85445-8

日本の水商売
法哲学者、夜の街を歩く

著者 谷口 功一著 《東京都立大学教授》
主な著作 『日本の夜の公共圏』(白水社)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 スナック研究でも名を馳せた法哲学者が、コロナ禍の中で苦闘する全国のスナックやバー、居酒屋を歩いて「水商売の魂」に触れる旅。



 法哲学者が「夜の街をめぐる旅」の記録と記憶を綴るノンフィクション。ホメロス・後鳥羽上皇からニーチェ・サンデルまでを参照しながら、スナック・ラウンジ・クラブ・バーなど「夜の公共圏」としての水商売の社会的意義を浮き彫りにする。

 「日々、何の変哲もない営業を続ける自営業者たちこそがデモクラシーの担い手である」(著者)。

 ウイルスと風説で汚された独立起業家・労働者の誇りを取り戻し、自由とコミュニティ再生への道を照らす一冊。

 第1章:狙われた街・すすきの(北海道札幌市)

 第2章:弘前、クラスター騒動の真実(青森県弘前市)

 第3章:いわき、非英雄的起業家の奮闘(福島県いわき市)

 第4章:夜の庭としての武蔵新城(神奈川県川崎市)

 第5章:甲府という桃源郷(山梨県甲府市)

 第6章:小倉で戦争を想う(福岡県北九州市)

 第7章:雲伯、神々の国と鬼太郎のまち(鳥取県米子市・境港市、島根県松江市)

 第8章:別府の盛り場を支える「ちはら三代」(大分県別府市)

 第9章:浜松、「検証と反省」に思いを馳せて(静岡県浜松市)

 第10章:十勝のスナックと地域のつながり(北海道新得町・帯広市)

 第11章:「東京右半分」であふれる商売の熱量(東京都北区赤羽・荒川区西尾久)

 第12章:小さなオデュッセウスの帰還(東京都渋谷区・中央区銀座)

 終章:「夜の街」の憲法論